|
■日時:2月27日(金)午前10時〜 ■場所:中国電力本社1階ロビー 2009年2月27日 中国電力社長山下 隆 様
報道によれば、貴社は本年1月に上関原子力発電所建設予定地周辺の地質の詳細調査を終えたとして、今年度内の国への原子炉設置許可申請をめざしておられるとのことです。また、原子炉設置が許可されることを前提に、海岸を埋め立て、山を切り崩す準備工事を春以降に始めるお考えとのことです。 しかし、貴社が上関原子力発電所建設予定地としておられる田ノ浦とその地先の海の貴重な自然は、原子力発電所建設の犠牲にすることが許されない人類の財産です。私たちは、次のことを求めます。 一、 田ノ浦とその地先の海において、埋め立て・造成の工事を行わないこと。 一、 別紙の質問に文書で回答されること。 2009年2月27日 中国電力社長 山下 隆 様
次の質問に文書でお答え下さい。 『上関原子力発電所(1,2号機)環境影響調査書』に記されている調査・予測・評価・環境監視・事後調査について伺います。 1.この『環境影響調査書』には、放射能に関する項目がまったくありませんが、これはなぜでしょうか? 2.この『環境影響調査書』には、昆虫類の生息状況と植生について、平成7・8年に中電技術コンサルタント(株)に委託されて行われた調査の結果と、平成12年にアジア航測(株)に委託されて行われた調査の結果が載せられていますが、2つの調査結果が大きく違うのはなぜでしょうか? また、文献では生息が確認されている多数の生物が、中国電力によって行われた調査では確認されていないのはなぜでしょうか? 3.この『環境影響調査書』における評価の手法としては、「環境保全の措置の内容が適正なものであること」と「環境影響が、実行可能な範囲内で回避又は低減されていること」の2点が示されているのみです。「環境保全の措置の内容が適正なものであること」とのことですが、ここで言う「適正である」との判断の基準を具体的に教えてください。また、「環境影響が低減されていること」とは、どのような基準に対してどの程度低減されていることを言うのでしょうか? 4.この『環境影響調査書』における評価の結果は、大半の項目について、「環境への影響は少ないものと考えられ、環境保全措置により影響の低減が図られているものと判断する」あるいは「環境への影響はほとんどないものと考えられ、環境保全措置により影響の低減が図られているものと判断する」という表現が繰り返されています。「環境への影響は少ない」という判断の基準と、「環境への影響はほとんどない」という判断の基準をそれぞれ教えて下さい。 5.工事中と、原発の稼働後は、「水質、陸生生物及び海生生物等の各項目について環境監視を行う」「保存するタイドプールにおけるカクメイ科等の貝類については事後調査を行う」とのことです。「環境保全上特に配慮する必要が生じた」場合、「水質、陸生生物及び海生生物等の各項目」については、「監視委員会等の指導を得るとともに、関係行政機関と連携を図りながら適宜これに対する監視計画を策定して実施するとともに、所要の対策を講じる」とのことです。カクメイ科等の貝類については、「具体的な措置について監視委員会等の指導を得るとともに、関係行政機関と連携を図りながら適切な措置を講じる」とのことです。これについて質問します。 @「環境監視」とは、何をどういう基準で監視するのでしょうか? A「事後調査」とは、何を調査するのでしょうか? B「環境保全上特に配慮する必要が生じた」場合とは、具体的にどのような場合を言うのでしょうか? C「所要の対策」・「適切な措置」とは、どのような「対策」・「措置」なのでしょうか? D ハヤブサやスナメリやナメクジウオの生息状況に変化が生じたとき、それを元に戻すことができるでしょうか? E いなくなった希少貝類を生き返らせることができるでしょうか? 6. 潮間帯生物・海藻草類・底生生物などの海生生物について、この『環境影響調査書』は、「埋立によって生息基盤の一部が失われることとなるが」、埋め立てがこれらの生物に与える「影響は少ないものと考えられ、影響の低減が図られているものと判断する」としています。その根拠として、この『環境影響調査書』は、「これらの潮間帯生物・海藻草類・底生生物」が「調査海域に広く分布している」ことを挙げています。これについて質問します。 @ ここで「これらの潮間帯生物・海藻草類・底生生物」と言われているのは、どういう生物のことを指しているのでしょうか? 希少生物はその中に含まれているのでしょうか? A 「調査海域に広く分布している」とのことですが、「調査海域」のほとんどは原子力発電所建設予定地内ではないのでしょうか? B 「広く分布している」とのことですが、その分布の密度はどのようなものなのでしょうか? 7.冷却水に関しては、「次亜塩素酸ソーダを注入するが、その使用に当たっては必要最小限にとどめ、放水口で残留塩素が検出されないよう管理する」とありますが、「放水口で残留塩素が検出されない」ということと「放水される冷却水に残留塩素が含まれていない」ということはイコールなのでしょうか? 8.温排水の「拡散予測範囲」とは、「放水される冷却水が広がっていく範囲」と同じことでしょうか? 同じだとすれば、稼働率70%であれば年間42億?と言われる冷却水の「拡散予測範囲」がなぜ「放水口近傍に限られる」のでしょうか? 9.この『環境影響調査書』では、卵・稚仔及び動・植物プランクトンは「冷却水の復水器通過により多少の影響を受ける」とされています。復水器通過により卵や稚仔や動・植物プランクトンが影響を受けた海水が絶えず海に流れ込むことは、常識的に考えれば、この海域の海水を徐々に貧しいものにしていき、漁業にも大きな影響を与えると考えられますが、この『環境影響調査書』でごち網漁業、壷網漁業、採貝・採藻漁業への「影響は回避される」、小型機船底びき網漁業、建網漁業、まきえづり、一本釣漁業、延なわ漁業、たこつぼ漁業、かご漁業、いか巣漁業、機船船びき網漁業への「影響は少ない」とされている根拠は何でしょうか? |