反原発・反火電ちゅうごく通信

No.264


2005年7月18日

許すな!島根原発2号機で
プルサーマル計画

島根原発増設反対運動 芦原康江

 中国電力は、これまで2010年までに実施すると言っていたプルサーマル計画を、島根原発2号機で行うことを明らかにし、近いうちに安全協定に基づく事前了解の申し入れを島根県と松江市に行うことを表明しました。

 その中国電力は、2月28日付けで2号機用の新燃料輸送計画を公表した際、一部に回収ウランを使用することを明らかにしていました。回収ウランには微量とはいえプルトニウムを含んでおり、この計画がプルサーマルの露払いとして実施されるのではないかと警戒していたところでした。NHKの報道で明らかになると、中国電力の高東取締役はわざわざ知事と市長を訪れ、近々、申し入れに来ることを説明していったのです。
 もともと、日本の原子力政策の中には軽水炉の燃料としてプルトニウムを使用する計画はなく、既設炉は通常の核燃料を燃やす前提で設計されているのみで、いわゆるMOX燃料に対応したものではありません。使用済み燃料を再処理し、取り出したプルトニウムを高速増殖炉で燃やすことによって自前の燃料を作るという核燃料サイクルを完成させようとしたところ、もんじゅのナトリウム漏れ事故によってストップし、この政策がコストも高くつくことなどもあり、ほとんど破綻した状況にあります。その一方で、再処理して取り出したプルトニウムは溜まり続けているのです。すでに国内には110トンものプルトニウムの在庫を抱えており、国際的にも日本の再処理政策は核拡散の懸念を表明されているのです。プルサーマルとは、その国際的な懸念を払拭するために使わざるを得なかったところから始まります。しかし、再処理をするだけプルト二ウムの在庫は増え、依然として核拡散の懸念を払拭するには至らないのです。
 つまり、私たち住民は日本の国際社会に向けた単なるポーズのために、より一層危険を抱えねばならなくなるのです。すなわち、アメリカのラスムッセン報告に使われた事故想定のBWR−1型にMOX燃料を使用した場合を当てはめてみれば、50%致死の範囲は1・7倍に拡大します。急性障害が出る範囲も鳥取・広島・岡山まで広がります。このような危険を冒してまで、私たちは国策に付き合わなければならないのでしょうか。答えはノーです。
 説明に来た中国電力高東取締役に、島根県知事は「エネルギー対策は非常に大事なこと。お互いにがんばりましょう」と言ったとか。私たちの受け入れ拒否を要請する申し入れの日程交渉でも、総務部長は電話の向こうで「いやぁ〜、国策ですからね」と高笑いをする始末。いまどき国策だからといって唯々諾々と従うだけが地方自治体の役目でないことは、他県の「もの言う」知事を見てもわかることです。情けなく、腹立たしい思いでいっぱいですが、もの言う住民の底力をこれから見せなければなりません。

島にすむ人々の命と生活を脅かし、
瀬戸内海を汚染する暴挙が始まった!

――中国電力による上関原発建設の為の「詳細調査を」糾弾する!――

6月29日 上関原発を建てさせない祝島島民の会

抗議の渦の中、詳細調査を強行

 中国電力は、上関原発立地を狙って、多くの住民が抗議の声をあげる中とうとう「詳細調査」を開始しました。
 4月から始めた陸上でのボーリングに加え、今月(6月)20日からは瀬戸内海国立公園でもある海域の中でのボーリングも始めようとしました。

住民の反対で作業計画破綻!
 しかし、海域での調査は、ボーリング用台船が地元住民の反対行動で身動きが取れなくなってしまい、3日間で終了するはずの移動スケジュールが完全に破綻するという無様な姿をさらけ出しました。
 この事実は、原発計画が浮上して23年余、いまだ中国電力が地元の人々の了解を取り付けられていないことを明白に語っています。
 中国電力は、常に金と権力で人の心を壊し、押しつぶしていくという方法で地元を混乱させ、批判的な意見には耳を傾けようとはしませんでした。
 その結果が、今回のような作業計画の破綻という事態につながったのです。

「誠意」のかけらもない中電
 中国電力の社員は、多くの人や報道陣がいるところでは「話し合い」を叫びます。しかし、誰もいないとなると豹変し、反対する人たちを一切無視して事を強行します。
 これは、「官僚以上に官僚的だ」と言われる中国電力という会社が持っている「人を人とも思わない」ゆがんだ体質からでてくるものだと思います。

『命の海』の海を守りたい!
 私達は、自らの命と生活のために、また、その源である瀬戸内海をこわさないために、中国電力に立ち向かっていきます。
 中国電力が「間違っていた」と音(ね)を上げて計画を中止するまで、粘り強く闘いを続けます。

6月20日から23日 ボーリング台船移動阻止の簡単な経過
日時 項目
6月20日(月)
阻止1日目
・午前7時、祝島発で白井田にあるボーリング船包囲。約50隻。
・午前9時半、中電側の動きがないため一旦撤収午後3時頃、中電側が台船のイカリを挙げているとの通報があったため、急遽再出動。主力部隊は、台船包囲のまま夜を徹して監視。
6月21日(火)
阻止2日目
・午前4時半、島からの応援(海陸)到着。
・午前6時半、海上保安庁到着。16〜17隻。
・午前7時、応援の3団体等合流、陸側に陣取り、抗議行動。漁船約50隻、シーカヤック4隻、陸上200人。
・午前9時、中電側曳航船、警戒船等到着。反対派の包囲陣に計6回「挑発」してきた。・午後3時15分、本日の作業中止を宣言し退去。反対派、白井田の港で簡単な集会を開いて、撤収。
6月22日(水)
阻止3日目
・午前4時半、祝島の海陸の部隊現場到着。
・午前6時半、海上保安庁(海保)。
・午前7時、3団体到着。
・午前9時、中電側到着。共103の推進派7漁協長、船で現場登場。
・午前11過ぎ、中電突入、作業員台船に上がるが、祝島側も4名が台船に上がり、23,24日の作業中止を求めるも中電が拒否。
・午後6時半、作業員・警備員を残して中電社員は全員退去。7漁協の組合長も同時に帰る。台船上の4名と漁船の主力またも船上で夜をあかす。
6月23日(木)
阻止4日目
 祝島の海陸応援部隊は昨日と同じ時間に到着。海保、3団体、昨日と同時到着。中電側、昨日より早めに現場着。
・午前11時半、中電・警備員台船に突入(ちょうど24時間ぶり)祝島の2名やぐらの上部と台船の脚に上り、海保の説得には、中電社員の台船上からの撤去を求める。
・午後1時、中電側全員が台船を降りること、本日の作業を中止るる事が海保から伝えられ、2名とも台船上に降りる。
・午後1時半、海保を含め全員が台船から撤去。中電側は本日の作業中止を宣言し、引き上げる。当日も来ていた漁協長組も同時に引き上げる。反対派、白井田の埋立地で集会を開き、解散する。
3団体とは:上関原発に反対する、
原水爆禁止山口県民会議、原発いらん!山口ネットワーク、原発に反対する上関町民の会

台船占拠の攻防

▼阻止3日目。「最強のおばちゃん部隊」が船に乗り込み、中電らへの「大口撃でフル回転。口八丁手八丁の部隊は、中電側の強行突入時にも大活躍。とうとう台船に作業員を上げてしまったのですが、台船の下に船を突っ込ませると、次々に小型船が続いて来ました。目を上げると、台船の梯子がそばにあるので「つい」上がってしまいましたが、続いて女性組合員を含め計4名が台船上に。中電の慌てる様子がこっけいなほどでした。台船の上と周辺の船に私たちと作業員・警備員を置き去りにして中電職員は全員引き上げました。なんと無責任な!▼阻止4日目。今日はどうしても強行するようです。主に台船への攻防でしたが、昼前一斉に中電側が「攻めて」きたため「最後の手段」で台船の支柱に立てこもりましたが、S氏は台船上のやぐらに登って行きました。その身軽なこと!不安定な所に居たにもかかわらず、思わず見とれてしまいました。一時「成功」と思ったであろう中電の責任者らも「想定外」の出来事に顔が青くなっているのが見えました。結局中電には成す術はなく、海保の「中電関係者を全員台船から引き上げさせ、今日の作業も中止する」という案を受け入れて、2人とも台船上に降りました。その後、協議した結果、参加者の気力・体力の限界に近づいていることと、仕事を丸4日休んでいることなど考え、残念ながら24日の行動は中止せざるを得ないという判断をしました。
(月刊「むらさきつゆくさー祝島通信より」―原発いらん!下関の会より)

(原発いらん!下関の会は6月22日、中国電力下関支店前での座り込み抗議行動と「詳細調査の中止」の抗議申し入れをしています)

 祝島漁協は7月6日にも、潜水調査を1日とめています。
 詳細調査阻止行動の詳しい記事は

「祝島漁協ホームページ」
http://www5d.biglobe.ne.jp/~jf-iwai/

でみることができます。

カンパのお願い
「祝島にカンパをしたいので振込先を教えてほしい」という多くの御連絡を思いもかけずいただきました。祝島の反対運動は基本的に島の人たちの手弁当と、島の人たち・島の出身者の方々からいただいたカンパを元にほとんどの活動を行っていますので、今回の阻止行動も漁船の油代などは各個人で負担している状況で、このような厳しい折にカンパのお申し出をいただくことは、島の人たちにとって本当に嬉しい思いです。(祝島漁協より)

カンパ送り先
振込先:上関原発を建てさせない祝島島民の会
郵便振替:01390−4−67782
連絡先:祝島漁協  山口県熊毛郡上関町祝島
TEL0820−66−2121
FAX0820−66−2138

スナメリ・ウォッチングと詳細調査

原発はごめんだヒロシマ市民の会 伊達 純

 5月29日(日)、「長島の自然を守る会」のスナメリ・ウォッチング&ビワ狩りが行なわれた。「原発はごめんだヒロシマ市民の会」からは溝田さん、羽熊さん、私が参加した。JR柳井駅で、平群島の森田さんと合流し、上関に向かう。室津の漁港に着くと、「長島の自然を守る会」の高島美登里さんが出迎えてくれた。そうこうしているうちに参加者がどんどんと集まってきて、総勢17人にもなった。
 10時10分、第一陣の船が出発。溝田さんと私の第二陣の船は遅れた人たちを待っていて、10時40分の出発だった。船は10人乗るといっぱいという大きさだった。これでは立ったり出来ない。ライフジャケット(救命胴衣)を着用して座ることが必要だった。左手に八島、横島を見ながら長島の東海岸を進んで行く。11時30分頃、上関原発の建設予定地に着く。その沖には岩礁群、ハヤブサの生息地である鼻繰島、さらには祝島がある。近辺を移動しているうちにスナメリを発見。スナメリはイルカのように跳ねたりしない。あの背びれのない、そのかわりに突起のあるのが特徴的な背中でわかった。3〜4頭いるのが私にも見えた。離れたところにも群れがいた。溝田さんによると10頭近くいるとのことだった。初めてのウォッチングで、こんなにたくさんのスナメリを見ることが出来た私は幸運だということを後で聞いた。
 スナメリ・ウォッチングを終えた後、祝島の山戸さんのログ・ハウスで昼食と交流会、ビワ狩り、そして祝島漁協へ移動して体長70〜75cm、体重4.5kgのスナメリの赤ちゃんの死体を見せて貰った。ほとんと無傷であることから、親からはぐれて飢え死にした可能性が高いということだ。
 これまで何度か長島には来たことがあったけれども、スナメリ・ウォッチング、そして祝島に渡ったのは今回が初めてだった。原発建設予定地の向かいにあるハヤブサ生息地の鼻繰島、エーゲ海に浮かぶ島のようだと言った人もいた祝島、まだ日本にこんな場所があったのかと思わせた。しかし6月20日(月)、中国電力は、建設予定地の海上での詳細調査を強行しようとした。地元住民の反対行動によって詳細調査は阻止されている。あのスナメリの棲む豊かな海に、人間の都合だけで原発をつくらせてはならない。沖縄・辺野古での米軍基地建設反対運動のような闘いが必要ではないか。それをつよく感じた。

放射能の混じったフライパンで調理できますか!
―原子力2法案が成立―

 行き場のない原発からのゴミは一般破産業廃棄物として処分されていく方向が決まってしまいました。これは、5月13日、原子力2法案(原子炉等規制法改正案および再処理積立金法案)が参院本会議で可決され、成立したことによります。内容は核物質防護対策の強化、クリアランス制度(スソ切り処分)の導入、再処理費用の積み立てなどを内容とするものです。 このうち、クリアランス制度の導入については、電力業界では、法案が成立してもすぐには一般社会に出さず、「制度が定着するまでの間、業界内で利用する」としていますが、だれだけきちんと管理できるのかわかりません。中国地方には人形峠周辺でウラン鉱石を掘って捨てたウラン残土が事業者の核燃サイクル機構が50年もたつのに、いまだ撤去しないことから考えると、国や電力業界が管理や処分をきちんとやるようには思えません。闇から闇に葬られ、鉄などは再利用され、行く末は家庭の調理道具に変身していまっているということは笑い話ではすまなくなり、健康や安全に大いなる不安が増してくることになります。このことを今年の中国電力の株主総会で「事業者が自主的に湯的に搬出ルートを把握する。業界内で再利用する」約束があるとの質問したのですが、明白な方法を示しませんでした。これから電力会社や自治体を監視しなくてはなりません。それよりも、現在53基の原発が運転され、廃炉になる30年後はどんな社会になっているのか。「猿の惑星」という映画があったが、人類が生き残れない時代が本当にくるかもしれない。それには原発をなくしていくしかないのです。

クリアランス(一定レベル以下)だったら
原発の運転、解体伴う
放射性廃棄物

再利用
産業廃棄物処分場へ
道路の埋め立て
建材
日用品(フライパン、ベットなど)

6月29日中国電力の株主総会

 6月21日から上関原発の海底ボーリングが開始され、祝島の人たちを中心に実力阻止の抗議が行われ、3日間延期をさせることができた矢先の総会でした。この日上関からバス1台で50人が中電前に押しかけ9時から抗議行動がおこなわれました。株主総会に出席する6名がそれぞれの連帯のあいさつをおくり、「原発絶対反対」のはちまき、幟での抗議行動になりました。1時間の時間はあっという間、勇んで6人は株主総会会場へ、上関の人たちは午後から予定されている県議会一般質問の傍聴へと広島を後にしました。 定刻10時に総会が開始され、我々6人は株主の席に陣取りました。営業報告が20分あり、利益が464億円あるといいうことは、マツダが好調になったといっても61億の利益に比べればすごいものである。しかし、演壇の取締役は顔色がさえない。社長の白倉は汗を拭き吹き、なんとか進行しているようでした。すこし株主総会が変わったのは取締役の並んでいる席が低くなりってきたことぐらいか。
 事前質問の回答にうつり、3人の取締役から原子力の必要性、営業、財務の回答をしたが、今年は細かな数値での回答はなく、避けたように感じました。いよいよ、質問に入り、こちらで考えていた上関原発の海底ボーリングの調査の強行を焦点にして、そのおかしさを暴露しようと集中してやろうというで、最初の総括質問を木原さんが受け持ち、台船占拠の阻止行動の異常事態を作り出した23年間の会社の責任、祝島の漁業出来なくなる生活権の侵害、海水の汚濁の問題を投げかけました。一部の人の反対はあるが理解を求めた。地元漁協にはチラシで説明をしたと、漁業補償契約で解決済みとのいい加減な回答しか言わない。ここから関連して、溝田、沢村、平岡がうまく質問に立つことが出来た。溝田は許可、自由漁業の個人契約の必要性、多額の投資をしている事実を、沢村さんは7漁協との1隻4万円で1000隻の調査船の契約は漁民同士を敵対させている事実を、平岡さんは、町民を2分し、神社の宮司さんを偽造文書で解雇している事実を、述べていきました。回答はオウム返しでしたが、矛盾は出てきたと思います。許可漁業は契約に含まれているとは裁判の様子をみるとか一貫性にかけました。このことは是非祝島漁業補償契約無効裁判で勝訴していかなくてはならないものです。中電は自分の手を汚さないで人になすりつけるやり方で平然としている姿には腹がたちました。上関に使った金は300億円という額にもなっていることも回答しましたが、「議事進行」のかけ声で潰されそうになりましたが、何とか発言をとりがんばりました。
 島根の芦原さんはプルサーマル、3号機の地権者を無視しての工事着工、地震対策を求めました。これも石田さんが関連質問をしてくれて、うまくかみあっていったなという感じでした。プルサーマルは安全の実績があるし、燃料のリサイクルから必要、工事、地震対策は法的に守っているので心配ないとくり返すのみでした。
 最後に議案の審議に入り、提案の5議案を説明し、審議の中でも意見が言えてこちらの主張をいいましたので脱原発の意図が伝わり、成果かなと自負したりします。平岡さんは再処理引当金が原発をやるほど多い、ことをフリップに示して説明しようと掲げたところ制止がはいったが掲示を持った2人が何とか示させることができ、一時退場との声もあって紛糾したが貫徹しました。
 関連して質問をしていくようなことが難しく消化不良を起こしたり、やっていて無力感を感じたりしますが、6人が気を落とさずやりきったことはよかったと思います。
 抗議行動があり、マスコミが取り上げてくれ、NHKは中国地方に映像を流したので、上関の人からテレビをみて早速電話があり「ありがとうね」とのねぎらいをいただいた。前にすすんでいかないけども、続けていってよかったと思います。
(脱原発へ!中電株主行動の会  溝田一成)

被爆60年目の夏を迎えます!

 60年目のヒロシマ・ナガサキの日を迎えます。今年は、特に60年という節目の年に当たるために、様々な団体による行事が予定されています。ここでは、特に「原発に反対する集会」などの紹介をいたします。
 詳しいことは事務局へ問い合わせ下さい。

【8月5日(金曜日)】
◎原水爆禁止世界大会 広島大会分科会など
第5分科会 再処理・プルサーマル計画撤回と原子力政策の転換:9時〜12時
第6分科会 脱原子力にむけたエネルギー政策の転換:9時〜12時
ひ ろ ば ヒバクを許さないつどい:14時〜16時30分
◎ フィールドワーク
上関原発現地交流ツアー:8時〜18時30分
◎ 中国電力本店で中国電力への申し入れ
島根原発でプルサーマルをしない事などの申し入れ:13時15分〜
【8月5日(金曜日)】
◎ グリーンピース・ジャパン主催によるイベント
原爆ドーム前で青森県六ヶ所村での再処理に反対するイベント:8時〜
【8月6日(土曜日)】
◎ 中国電力反原発デモと集会
「8・6ヒロシマ平和へのつどい2005」の主催により、原爆ドームから中国電力本店までピースウオークを行い、中国電力本店前で反原発座り込み集会を行います。
・9時 原爆ドーム前出発
・9時30分より中国電力本店前で集会

 その他、さまざまな集会などが予定されております。またホテルの宿泊などを必要な方も気軽に、ご連絡下さい。   木原省治まで
    TEL082−922−4850    FAX082−922−4852

木原省治のコラム ―個人情報の保護―

 子どもが小さい頃には、塾や家庭教師の勧誘の電話がたびたびかかってきたものだった。やがて、子どもたちが成人を向かえるようになってからは、和服の売り込みの電話に変わった。「成人式の着物は如何ですか」というものである。これは電話だけでなく、ダイレクトメール、そして「夜討ち朝駆け」とでもいうか、突然の販売員の訪問。3人娘を持つ親としては、そのしつこさにうんざりとしたものである。娘が20歳を超えると、その手の働きかけはぴたりと止まった。
 それからはマンションの売り込み、商品取引の勧誘、屋根の無料点検、名刺広告、etc。どこからそういう情報が入手できるのか知らないが、個人情報は世間に筒抜けである。「個人情報保護法」が成立したが、情報はどんどん流出し、世間を動き回っている。特に、市民運動をしている人などの、いわゆる「公安情報」は、どこまで個人情報が入手されているのかを考えると、恐怖さえ感じてしまう。
 仕事の関係でマンションに行くことが多い。マンションに行った時、スムーズに仕事をするための秘訣は、そのマンション管理人の機嫌を損なわないことである。
 ほとんどの管理人は、管理会社から派遣されている中年以上の年頃の人である。管理人室には、管理人の心得として、@住人のプライバシーを尊重する。Aプライバシーを他人に絶対に漏らさない。B住人への好き嫌いの感情は持たないように接する。などのもっともな心得が書いて貼ってある。それらの心得をしっかり守って、仕事をしている管理人もたくさんいる。
 しかし、こちらから聴きもしないのに、ペラペラと喋りまくる管理人。僕の方は、管理人からよろしくない感情を持たれると仕事にならないから、相槌をうちながら聞いている。「あの部屋の人はローンが払えなくなって、夜逃げをした」「しょっちゅう男が来ている」「離婚して世帯主が女性の家は○○軒ある」などなど。こういう事を話すことは管理人として、不適任だと思うのだが。僕がこんな管理人のマンションに住んでいたら、即辞めて欲しいと思う。
 それと、思うのは子どもは塾や家庭教師のお世話になるもの。成人式には、着物をきるもの。「公安情報」は警察に知られても仕方ないもの。こういうようにレッテルを貼られることである。人間は生活している間にいろいろと変化もしていくものだし、さまざまな考え方の影響を受けて変化をしていくものである。
 島根原発のプルサーマルは、「すでに2010年までには行うということを言ってきているから行うのである」「上関原発も島根原発の増設も、これを行うことによって一時的に財務体質を悪くするし、電力事業の自由化によって厳しい経営状況になることが予想されるが計画は変えない」。個人情報保護の話しから、話題は大きく飛躍したようだが、電力会社も、もっと事情や状況の変化を捉えながら、変わるべきではあるまいか。記者会見で中国電力幹部は「日本の文化がおかしくなっているのではないかと感じる」と発言しているが、おかしくしたのは強引な原発建設にありそうな気がする。
《文・木原省治》

【編集後記】
 6月29日、1年に一度の株主総会に出席するために中電本社を訪れた。本社前では上関の人たちが抗議行動をおこなっていて、23年にもなるなつかいし祝島のおばちゃん達、おじちゃん達に再会することができた。こちらも50代半ば、おじちゃんにはなったけどいつまでも前の印象がぬぐいきれない。思えば長い上関原発の計画だ。民間企業でこんな計画をひこづっているところはどこにもない。中電の企業体質を株主総会で追及しいるが、経営陣は蛙の面に・・・だ。高齢にもかかわらず4日間詳細調査を阻止し続けた人にも負けず、来年も諦めずにやるしかないと、2時間48分の攻防を終えた(み)


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