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2月14日(土)に行なわれたプルサーマル反対集会in松江のデモの様子(撮影:木原省治)。 【プルサーマル計画の動き】 中国電力は、2010年までに島根原発2号機へ「プルサーマル計画」を導入するため、2005年に島根県と松江市に計画導入の申入れを行い、その後、原子炉設置許可申請、耐震安全性再評価の中間報告を国に提出しました。これに対し、国は昨年10月に、安全審査を終了して設置を許可、12月には耐震安全性の中間報告を「妥当」とする見解を出しました。 【松江市長の変化】 一方、松浦松江市長は、「耐震安全性への国の判断が出ない限り最終判断は行わない」など、慎重な姿勢を示していましたが、昨年10月、「中間報告に対する国の審査結果で導入の可否を判断する」と表明し、慎重姿勢から受入に向けた動きを進めています。 【活断層に対する耐震性】 島根原発付近で昨年新たな活断層が発見され、長さが20Km以上・マグニチュード7クラスの地震発生が指摘される中、中国電力は中間報告で22kmに上方修正しましたが、2号機建設時は、宍道断層を活断層として評価しないまま耐震設計をしています。一昨年の新潟県中越沖地震に伴う柏崎刈羽原発での火災や建物の損壊状況を見ても、同様な事態が予想され不安を感じざるを得ません。 【廃炉の動き】 静岡県の浜岡原発では、運転開始から30年以上経過している1,2号機について、耐震工事に巨額な費用がかかるため、廃炉を検討していることが判明しています。島根原発2号機も運転開始から20年が経過し、毎年のように見つかる再循環ポンプのひび割れや水漏れなど老朽化が目立っています。「宍道断層」もさらに海域へ延長し22q以上に及ぶ可能性が指摘され、中国電力が予想する以上の地震に見舞われる危険性があります。 こんな原発でプルトニウムを使うことに私たちは反対します。 【無責任な国・中国電力の解答】 松江市からの21項目の質問は大きく分けると、「@活断層評価と耐震性A使用済み燃料の行方Bプルサーマルの安全性Cその他」に分類できますが、宍道断層は22q以上の可能性も指摘されています。また、使用済み燃料の行方を左右する前提となる青森県の六ヶ所再処理工場と高速増殖炉もんじゅはトラブル続きで、核燃料リサイクル計画はとん挫している状況にあり、使用済み燃料が確実に運び出される保証はなく、国・中国電力の形式的な無責任な回答では納得できません。 【今立ち上がろう】 島根県は松江市の受入を待って最終態度表明をします。そのためにも、松江市長が拙速な判断をすることなく、住民の生命を守る立場から安易な妥協をしないよう、私たちの声を大きくしていかなければなりません。 (アクセスは、JR松江駅から市営バス「北循環線外回り」で市役所前下車) ■集会 ・主催者挨拶 ・全国からの激励と報告 ・住民アンケート報告 ■行進:末次公園〜中電島根支店〜県庁〜末次公園(少雨雪決行) 事務局:フォーラム「平和・人権・環境」しまね (松江市御手船場町557−7 TEL:0852−26−5754) 松江市長、島根県知事に プルサーマルを受け入れないよう要請を! 2月10日(火)、溝口善兵衛・島根県知事は、県が最終回答を留保している島根原発2号炉へのプルサーマル導入受け入れの可否判断について「議論は進んできている。県の最終決定はそう遠くではない」と述べたということです。また松浦正敬・松江市長は、今月行なわれる市議会定例会中に可否を表明する方針だとのことです。松江市長、島根県知事にプルサーマルを受け入れないよう求める電話、FAX、電子メールを! プルサーマルで近く最終回答(中国新聞 '09/2/11 ) http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200902110042.html ・TEL:0852−55−5126(市民活動推進課) ・FAX:0852−55−5544( 〃 ) ・E−mail:松江市長へのメールはホームページから http://www.city.matsue.shimane.jp/jumin/shisei/chiiki/mayor/tomayor.htm ・TEL:0852−22−5771(広聴広報課) ・FAX:0852−22−6025( 〃 ) ・E−mail:teian@pref.shimane.lg.jp ・ 知事への提案(フォーム送信) http://www.pref.shimane.lg.jp/admin/seisaku/koho/hotline/web.html 西塔文子(プルトニウム・アクション・ヒロシマ) 2月14日(土)に行なわれたプルサーマル反対集会in松江のデモの様子。広島からの参加者が「中国電力は上関原発の建設をやめろ! プルサーマルを導入するな!」と書かれた「原発はごめんだヒロシマ市民の会」の横断幕を持っている(撮影:木原省治)。 例年にない暖かさの中、昨日2月14日午後1時から、松江市役所前の末次公園で、「プルサーマル反対集会 in 松江」は始まりました。 島根県、中国地方、さらに関西や北九州からの参加者も含めて、約500人が集結。はじめに、「フォーラム『平和・人権・環境』しまね」の杉谷代表と、「島根のプルサーマルを止めるネットワーク」の芦原康江さんの主催者あいさつがありました。つづいて、岡山県、山口県、北九州、関西からの参加者の激励連帯のあいさつ、自治労島根県本部による松江市民のプルサーマルに対する意識調査集計結果報告、島根県・松江市への要請文採択が行われ、その後、松江市内をデモ行進しました。 山口県からは、三浦翠さんが上関の危機を訴え、関西からはアイリーン・スミスさんが、プルサーマル燃料輸送が世界中から非難を浴びていること、プルサーマルは「ぶっつけ本番の人体実験」と言われていることなどを訴えられました。 松江市民のプルサーマルに対する意識調査では、多くの市民が不安を持っていること、また、多くの市民がプルサーマルについて「知らない」という結果が出ていることが報告されました。 ■プルサーマルとは? 「プルサーマル」いうて何ね? という人も多いのが当然だと思います。 「プルサーマル」とは、ウランとプルトニウムの混合燃料を、普通のウラン燃料用の 原子炉で使用することです。ウランとプルトニウムの混合燃料は、「MOX燃料」と 言います。 「MOX燃料」を普通のウラン燃料用の原子炉で使用することは、よく、「灯油用の ストーブでガソリンを燃やすようなもの」と喩えられます。 燃料にプルトニウムが混じることで、制御棒の効きが悪くなるなど、非常に危険な要 素をはらんでいます。 なぜわざわざ「MOX燃料」を使うのかというと、日本が、使われていないプルトニウムをあまりにもたくさん抱え込み、このままでは、日本の核武装を疑う国際社会の視線をかわせなくなってしまったからです。少しでも「プルトニウムを軍事目的以外に使ってますよ」というところを見せないといけないわけです。(なぜプルトニウムが余ってしまったかというと、高速増殖炉がうまくいかないからです。50年前の計画では、現在の日本ではプルトニウムを燃料とする高速増殖炉がフル稼働して電力を生産することになっていました。高速増殖炉がうまくいかないのになぜ、六ケ所再処理工場で再処理を進めようとしているのかというと、全国の原発の使用済み核燃料貯蔵プールが満杯になって、このままではこれ以上原発が動かせなくなるからです。使用済み核燃料が再処理をするということで六ヶ所村に運ばれれば、貯蔵プールに少し余裕ができます。) ところで、島根原発の2キロ南には東西に走る「宍道(しんじ)断層」があります。この宍道断層について、中電は、はじめ「活断層はない」としていました。しかし、3号機増設のための98年の調査で「8キロ」の活断層の存在を認め、その後、「10キロ」、「22キロ」と活断層の長さを修正しました。しかし、活断層はさらに長く伸びている可能性があります。巨大な活断層があるということは、巨大な地震の起こる可能性があるということです。 しかし、昨年12月、国は、中電が提出した島根原発の耐震評価の中間報告を「妥当」とする見解をまとめ、島根原発の耐震安全性は確保され、プルサーマル計画の実施は可能、とする見解を示しました。 「MOX燃料」を製造する工場は日本にはありません。 現在、玄海原発(佐賀)、伊方原発(愛媛)、浜岡原発(静岡)がプルサーマル導入を決めていますが、これらの原発で使われるMOX燃料が近くフランスを出発すると報道されたのが先月末です。 MOX燃料は地球を半周して日本にやってくることになるわけですが、そのルートにあたる国々からは、猛烈な非難が予想されます。(当然のことです。) これまでも幾度かプルトニウムや使用済み核燃料、MOX燃料が船で輸送されていますが、そのたびに轟々たる非難が上がり、空軍を出動させて輸送船が領海内に入るのを阻止した国もあります。 ちなみに、1999年(ちょうど10年前です)には、福井県の高浜原発などでプルサーマルが始まる予定でしたが、イギリスで製造されたMOX燃料が、円筒形をしていなければならないはずが、「植木鉢型」をしていることが明らかになって、製造したイギリスの会社につき返され、プルサーマルは沙汰止みになったといういきさつがあります。 ―――――――― 上関、伊方、松江、どちらを向いても大変な状況です。 「国の原子力政策」という「元」を転換する必要がありますね。 (「脱原発広島ネットワーク」メーリングリストより転載) |