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10月1日(土)、上関反原発ツアーは、講師である「長島の自然を守る会」の高島美登里さんを含む参加者7人で行なわれました。 両側に海が見える長島の地峡部、自動車が一台やっと通ることのできる狭い道を通って、正午前に現地に到着しました。そして溝田さんのバンから降りて、たくさんの蜘蛛の巣とヤブ蚊に閉口しながらも、「集いの家」にたどり着きました。講師である高島さんは、既に到着しておられました。上関のお弁当屋さん「おふくろ」で購入した昼食の弁当を食べ、簡単なレクチャーを行ないました。高島さんは、海域ボーリングの方を心配していたが、海への影響が早く出たのは、陸域のボーリングであるということを話しました。 昼食とレクチャーを終えて「集いの家」を出、詳細調査の現場を見に行こうとすると、中国電力の西村さんと桜井さん、その他2人、警備会社の人たち数名が、立ち入りを止めようとしました。木原さんは、「私は地権者ですよ。ここを通らなければ土地へ行けないじゃないですか?」「私は株主でもあるんですよ」と言って通ろうとすると、「おい、ビデオを持って来い!」と撮影し始めたので、こちらも相手の写真を撮ろうとしました。すると自分たちは顔を隠そうとするのです。「あんたら中国電力が許可申請とは違った方法で詳細調査を行なったせいで、海の生き物が死に、山口県や上関町からも抗議があったことは知っているよな?」「あんたらのやることは信用できない。だから調べる」と押し通りました。とりあえず彼らが着いてくるのは無視して、詳細調査が行なわれている現場を見て回りました。森の中に2か所、ボーリングをしている場所がありました。そして物資を運ぶためのモノレールが森の中を走っていました。 上関原発建設予定地である田の浦の海岸に降りてみると、フナムシがザワッと湧き起こるように動き回り、生命が豊かであるように私には見えました。でも高島さんには違って見えるようです。「フナムシ、ヤドカリはたくさんいるけれども、他の貝がたくさん死んでいる。以前は、石をひっくり返したら、たくさんの種類の生き物が見つかったのに。面白くなくなっている」ということをおっしゃっていました。 次に田の浦の遺跡発掘現場を見てみました。縄文・弥生時代には、こういった入江は、瀬戸内海の海上交通・交易の要所であった可能性がつよいということ、田の浦の遺跡を調査することで縄文・弥生時代における瀬戸内海の海上交通・交易の実態が解明されるのではないかということを遺跡調査の経験のある参加者が指摘しておられました。 スナメリ、ナメクジウオ、ヤシマイシン近似種といった稀少貝類など上関が瀬戸内海の生物相のストックであること、縄文・弥生時代における瀬戸内海の海上交通・交易の要所であった可能性のある田の浦遺跡の存在など、上関原発を建設することはできないし、建設させてはならないということをつよく感じた今回のツアーでした。 (伊達 純)
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